断熱144マス — 押出法100mmはコンクリート5.7メートル
材料12通りと厚さ12通りが出会う各マスの熱抵抗と熱貫流率を計算しました。断熱は材料だけでも厚さだけでも語れず、両者を割った値ひとつで決まります。
熱伝導率が材料を語ります
熱伝導率は、厚さ1メートルの材料が1度の差で1平方メートルあたり何ワットを通すかです。小さいほど熱を通しません。真空断熱材が0.007、コンクリートが1.6なので230倍の差があり、それがそのまま厚さの差になります。
熱抵抗は割り算ひとつです
厚さをメートルに直して熱伝導率で割れば熱抵抗です。100ミリの押出法なら0.1 ÷ 0.028 = 3.57です。厚さが2倍なら熱抵抗も2倍で、重ねた層どうしは足せます — 壁全体を計算するときに使う性質です。
熱貫流率はひっくり返した値です
熱抵抗は大きいほど良く、熱貫流率はそれをひっくり返した値なので小さいほど良いです。ひっくり返す前に、壁の内外の表面が抱える0.13と0.04を足します — 何も貼らない壁でもこれだけは効くからです。だから厚さが0でも熱貫流率は無限になりません。
コンクリートに直すと何メートルか
断熱材の値打ちを最もよく示す数字です。押出法100ミリと同じ断熱をコンクリートだけで出すには5.7メートルが要ります。そんな壁は建てられないので、コンクリートの建物は薄い断熱材を足して初めて暖かくなります。
この値は出発点です
熱伝導率は製品ごとに違い、実際の壁は断熱材1枚ではなく何層も重なっています。何より釘1本、窓枠1つ、バルコニーのスラブ1枚が熱橋になって計算を丸ごと台無しにします — 計算より施工のほうが難しいのです。
熱伝導率
- 真空断熱材0.007 W/m·K
- フェノールフォーム0.02 W/m·K
- 硬質ウレタン0.023 W/m·K
- 押出法ポリスチレン0.028 W/m·K
- ビーズ法2号0.031 W/m·K
- ビーズ法1号0.036 W/m·K
- グラスウール0.037 W/m·K
- ロックウール0.04 W/m·K
- セルロース0.042 W/m·K
- 木材0.13 W/m·K
- 石膏ボード0.18 W/m·K
- コンクリート1.6 W/m·K
満たす基準
- パッシブハウス 0.150.15 W/m²·K
- 韓国中部の外壁 0.170.17 W/m²·K
- 緩い基準 0.300.3 W/m²·K
材料と厚さから探す
熱抵抗
真空断熱材λ 0.007 · コンクリートに直すと 22.86m
フェノールフォームλ 0.02 · コンクリートに直すと 8m
硬質ウレタンλ 0.023 · コンクリートに直すと 6.96m
押出法ポリスチレンλ 0.028 · コンクリートに直すと 5.71m
ビーズ法2号λ 0.031 · コンクリートに直すと 5.16m
ビーズ法1号λ 0.036 · コンクリートに直すと 4.44m
グラスウールλ 0.037 · コンクリートに直すと 4.32m
ロックウールλ 0.04 · コンクリートに直すと 4m
セルロースλ 0.042 · コンクリートに直すと 3.81m
木材λ 0.13 · コンクリートに直すと 1.23m
石膏ボードλ 0.18 · コンクリートに直すと 0.89m
コンクリートλ 1.6 · コンクリートに直すと 0.1m
読み方
- 熱抵抗は厚さ(m)を熱伝導率で割った値です。大きいほど良いです。
- 熱貫流率は表面抵抗0.17を足してからひっくり返した値です。小さいほど良いです。
- 熱抵抗は層どうし足せます。壁全体は各層の合計で見ます。
- 熱伝導率は製品ごとに違います。ここの値はその材料の代表値です。
よくある質問
Q. 熱抵抗はどう求めますか?
厚さをメートルに直して熱伝導率で割ります。100ミリの押出法なら0.1 ÷ 0.028 = 3.57です。
Q. 熱貫流率と熱抵抗は何が違いますか?
熱貫流率は熱抵抗に表面抵抗0.17を足してひっくり返した値です。熱抵抗は大きいほど、熱貫流率は小さいほど良いです。
Q. 断熱材100ミリはコンクリートで何メートルですか?
押出法なら5.7メートルです。熱伝導率が0.028対1.6なので、その57倍が厚さとして現れます。
Q. 厚さを2倍にすれば2倍暖かいですか?
熱抵抗は2倍になりますが熱損失は半分になりません。表面抵抗が常にあるので、最初の数センチのほうが効きます。
Q. どの基準を目指せばよいですか?
外壁の熱貫流率で韓国中部が0.17、パッシブハウスが0.15です。この表は断熱材1層だけの値なので、実際の壁は層を足して計算します。